【33城目・姫路城】2016/03/01(164日目)【書写山】

今日から3月!
雪が舞ってますけども。

雨じゃないからまだマシね。
さ、一昨日昨日とお預けだった、100名城でもあり世界遺産でもある姫路城へ吶喊~。
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お~、やっぱり白いなぁ。

さぁ、入場券は…。
1000円とな!
さすが世界遺産だべぇ・・・。

ふむふむ、真っ白。
そして天守までの道は迷路のよう。
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瓦の継ぎ目もまっしろ。
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ではないところもちらほら。
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天守閣入城。
巨大ジオラマ。
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このお城は、主に東西のでっかい主柱と、太いによって支えられているらしい。
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なんの扉だろう。
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へ?
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天守最上階には神社が祀ってあります。
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窓は狭く、見晴はあまり宜しくありません。
カメラのレンズを間から覗かせての撮影。
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昨日泊まった北側公園。
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風が冷たいため、早々に降りることに。

刻印なのか、落書きなのか。
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建築当時の接合かな?
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天守閣を降りると、天守を見上げることができる備前丸へ出ます。
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やはり正面間近からみると迫力が違いますね~。

そこから更に一段曲輪を降りると、「播州屋敷」でお馴染みのお菊の井戸が現れます。
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「いちまぁ~い、にまぁ~い、さんまぁ~い・・・一枚足りな~い」
のあれですね。

播州皿屋敷:
クリックで展開

時は戦国。
城主を殺し、姫路城を乗っ取ろうとする家臣・青山
その動きを察知した忠臣・衣笠は、青山宅へスパイとして女中・お菊を送り込む。
お菊の活躍により、無事お殿様は逃げおおせるが、城は乗っ取られてしまう
同時にお菊の活動も、青山の仲間・弾四郎にバレてしまい、命を助ける代わりに結婚を強要される
衣笠を慕っていたお菊は断固拒否。
それを恨んだ弾四郎は、青山家の家宝のお皿10枚組のうち一枚を隠し、罪をお菊に被せ、責めあげる
それでも拒むお菊は、ついに弾四郎切り殺され、井戸に投げ込まれてしまう。

その後、夜な夜な井戸から「1枚、2枚・・・」と声が聞こえ、9枚目まで幾度も数えなおすお菊の声が聞こえたという…。

その井戸の中を覗くと、お賽銭がいっぱい投げ込まれていました。
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お菊「10枚どころじゃないんよなあ。」

因みに青山一派は衣笠勢に一掃され、お殿様は無事、姫路の城に戻れたそうな。
その時のお殿様、小寺則職の息子・政職は、後に黒田官兵衛の才能を見抜き重用します。


大河では政職役を片岡鶴太郎が演じていたようですね。
見たかったな・・・。

話しをお城に戻して、お菊の井戸を過ぎると修復工事中の現場へ。
姫路城は、常にどこかで補修工事をしているそうです。
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本丸の次は西の丸へ。
ここには百間長屋と呼ばれる長大な多聞櫓(生活空間や倉庫になる櫓)が、西の丸をぐるりと囲むように建てられています。
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中には主に姫路城の歴史の展示。
ここ西の丸には、時の城主・本多忠政が、大阪の陣の後に息子・忠刻とその妻・千姫の為に御殿が建てられていたそうな。
お世話役として多数の女中が働き、ここ百間長屋を住まいとしていたと言います。
平時は住居、有事は櫓としての機能を持っていた、言わば隠れた重要拠点だったようです。

しかしこの忠刻・千姫夫妻が結ばれるまでには紆余曲折あったようです。

千姫事件
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千姫の父は徳川秀忠。


母はお江の方


同時に家康、お市の方の孫ということにもなります。



豊臣秀吉の息子・秀頼と、幼いうちに政略結婚させられるも、その仲は大変良かったようです。
が、秀吉の死後に大阪の陣が勃発。
この時千姫は、落城する大阪城から救出されるものの、祖父・家康に秀頼の助命嘆願を行いますが、秀頼自害してしまいます。

一方で千姫救出の際、家康は千姫を救出した者には千姫を与える」と必死の号令を出します。
これが功を奏したのか、坂崎直盛という者が大やけどを負いながらも千姫を助け出すことに成功します。
しかししかし、やけどしたその姿を千姫が嫌い、約束は反故にされてしまします。
直盛カワイソス…。

さて、このあとの千姫は、前述の通り本多忠刻と結婚。
一説には、イケメンの忠刻に千姫が一目惚れしたとも言われています。
直盛カワイソス…。

余談ですが、千姫は徳川家、本多忠刻の家来筋の本多家であり、殿様の姫が家来筋の家に嫁ぐことは、当時異例だったそうな。
因みに本多忠刻の祖父は、徳川四天王の一人・本多忠勝

そして忠刻との輿入れの際、結婚を断られた坂崎直盛千姫奪還作戦を企てたとして斬首。
坂崎家は断絶してしまいます。
直盛カワイソス…。

一般的に千姫は、徳川・豊臣の命運に翻弄された悲劇のとして語り継がれていますが、本当に悲劇だったのは坂崎直盛だったのでは・・・。

さらに余談ですが、坂崎直盛が城主を務めた津和野城(山口県)も100名城に選ばれています。
津和野城に行ったとき、また小噺でも。

さて千姫に話を戻して、姫路城の西の丸に御殿を建てられ迎えられます。
忠刻との間に男子を一人もうけましたが、3歳で夭折
その後も流産に悩まされるなど、ついに子宝に恵まれることはなかったといいます。
秀頼の呪いではないかとの噂も流れた模様ですが、定かではありません。
70歳で天寿を全うするまで、天神様をお祀りし、祈りの日々を過ごしたといいまます。

白鷺城として美麗な姿を残すだけでなく、サブストーリーも豊富な姫路城。

しかしながらこのお城は、その規模から維持費膨大で、歴代城主はその都度、財政に悩まされたようです。
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長々と色々書いたけど、1000円の入場料の割りには、見学自体は1時間ちょっとであっさり終了。
次の目的地に向かうため、姫路城を後にします。
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その前に腹ごしらえ。
途中見かけたラーメン屋にお邪魔~。
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濃厚豚醤(トンジャン)ラーメン(730円くらい)
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醤油に豚のまろ味が合わさってとても美味しい。
ごっつぁんでした♪

さぁ、一昨日はマラソンに阻まれ行けませんでしたが、今日は平日。
姫路城の次に目指すは書写山・円教寺
普通はロープウェイを使うようですが、和歌山・志原海岸で出会ったキャンピングカー夫妻に教えてもらった登山ルートを探します。
車も通れる、自転車も行けるんじゃないかとのことでしたが・・・
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うん、無理。
自転車乗り入れ禁止のチェーンもありましたが、それ以前に斜度がヤバイ
暗峠・大阪並にあります。
そして未舗装
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ここは大人しく、麓の神社の隅っこに自転車を置いて、徒歩で向かいましょう。
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冷え込むと思ったらが降ってきました。
歩いて寒さを誤魔化そう。

そんなこんなで、1時間弱。
本堂に到着。
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おぉ~、とても荘厳。
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清水寺と似ている。
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ここからさらに奥へ進むと、映画「ラストサムライ」や大河ドラマ「軍師官兵衛」の撮影現場と言われる食堂・常行堂・三之堂があります。
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雰囲気満点。
ここの宝物殿は無料で入れて、収蔵物を見ることができます。

ここでまた戦国時代の話ですが、羽柴秀吉が中国遠征の際、ここ書写山を本陣として使う為に乱入
その際に重要な宝物を長浜に持ち去ってしまい、寺も荒れに荒らされてしまったそうです。
尚、播磨国に秀吉を引き入れたのは、かの黒田官兵衛だった模様。
ドラマではヒロイックに描かれる大河ドラマの主人公も、やはり戦国の人。
歴史の裏側ではやはりえげつないことをしているだなということを感じさせられました。

ここも一巡りして、下山。
夕方までに、相生にある道の駅あいおい白龍城まで進みました。
白龍城は「ぺーろんじょう」と読みます。
写真中央にある中国風の建物がそうです。
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向かいにはマックあり、丸亀製麺あり、24時間のマックスバリュあり。
所謂「住める」道の駅。
天気予報は良さそうなので一泊のみですが。
おやすみなさーい。

走行時間:2:49:55
走行距離:41.94km
平気速度:14.8km/h